<チューリップ賞:追い切り>

桜花賞トライアル、チューリップ賞(G2、芝1600メートル、6日=阪神、3着までに優先出走権)の最終追い切りが3日、東西トレセンで行われた。阪神JF4着メイケイエール(牝3、武英)は不良馬場のCウッドで4ハロン54秒8-11秒9を馬なりでマーク。仕上がりは良好で、クラシックへ向け前哨戦から落とせない。

   ◇   ◇   ◇

見せ場十分だった阪神JFから約3カ月、目標の桜花賞へ向け、メイケイエールが今年初戦を迎える。馬場の悪いCウッド、富田騎手(レースは武豊騎手)を背に半マイルのみの調整。武英師は折り合いの課題を口にしながらも「動きは素晴らしかった」と評価した。

最終追いは馬場入りを渋るシーンがあった。走りだすと頭を上げて、鞍上が制御するのに苦労する場面もあった。それでも不良馬場でラストは馬なりのまま11秒9。ぐっと加速し、後ろから追いかける僚馬を寄せ付けない。反応の良さ、ギアの上がり方に磨きがかかったように映った。

師は「本当に夢中になって走る馬。少し我が強い。先週末の追い切りは、前に馬を置いて追いかけた。今日は追いかけられる想定。レースでは周りに馬がいるので」と説明した。課題は折り合いのみ。さまざまな場面を馬に“体験”させることが進境につながる。我慢を覚えさせている。

前走からクロス鼻革を装着。師はその効果も感じている。「(馬具で)頭が上に上がりにくい分、調教ではある程度抑えは利く。前走も結果は負けたけど、抑えは利いていた。あと50メートル我慢できていたら」。阪神JFは直線外から猛烈に伸び、突き抜けるかと思わせたが最後に鈍った。引っ掛かった分、甘くなった。あと50メートルの我慢へ、陣営は手を尽くしてきた。

2走前のファンタジーSは引っ掛かってもレコード勝ち。敗れたG1も勝ち馬に0秒2差だった。能力の高さは疑いようもない。「能力は世代NO・1だと思っている。魅力的な馬です」。ここを勝って、自信を持ってクラシックに臨む。【網孝広】

  1. ひと足早く2021年2歳馬特集公開
  2. 有料版極ウマ・プレミアムの魅力!