<WeLove船橋~思い出編>

08年のクイーン賞は白毛のユキチャンが初めて1番人気に推されたレースだ。白毛のサンデーサイレンス産駒として注目され続けた母シラユキヒメに始まり、半兄シロクン、全兄ホワイトベッセルと続いた一族の初の1番人気だった。

母も兄も果たせなかった白毛初の重賞制覇を同年の関東オークスで達成した。当時は2番人気。いよいよ注目が最高潮に達した次走のジャパンダートダービーはじんましんで競走除外となり、クイーン賞は2度目の地方遠征だった。54キロのハンデは3歳にしては重いとみられたが、牝馬限定のダートに戻り、古馬が相手でも人気を集めた。だが、結果は2着。東海Sで牡馬を破り、その後も中長距離で牡馬を相手に好走を続けていた56・5キロのヤマトマリオンに頭差で屈した。

牝馬限定のダート戦線を歩み続けるため、翌秋には川崎に移籍。転入2戦目で迎えた09年のクイーン賞で再び1番人気に推された。ハンデは1キロ増の55キロ。ヤマトマリオンは0・5キロ増の57キロ。まだ2キロ軽かったが、差が縮まっても逆転に成功した。そして古馬重賞初制覇。白毛のアイドルは1年後の船橋でついにクイーンになった。【牛山基康】

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