9日札幌メインのエルムS(G3、ダート1700メートル)で、JRA重賞では初の父子3人騎乗が実現する。父・横山典弘騎手(52)がワンダーリーデル(牡7、安田翔)、兄の和生騎手(27)がハイランドピーク(牡6、土田)に、弟・武史騎手(21=鈴木伸)がヒラボクラターシュ(牡5、大久保)に騎乗。これまで平場や特別での3人騎乗はあったが、重賞の舞台では初。馬はもちろんだが3騎手の対決も注目だ。

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父は淡々と感想を言った。「あんまり意識はないよ。これまでも一緒のレースで乗っているしね。それが重賞だからといって、特には」。JRA重賞という舞台では、初めてとなる父子3人での騎乗。父・横山典騎手が現役で一線を走り続け、子どもたちが活躍をするようになれば、その機会はいつかは訪れる。今年3人とも重賞勝利を挙げている今の横山父子にとっては、当然のことかもしれない。

子どもたちのJRA重賞初勝利には縁がある。どちらも同じレースで騎乗していた。和生騎手の初重賞勝ちとなったのは18年の今レース。ハイランドピークで勝ったときは5着。「一番いい位置でライブで見られた。良かった」と喜んだ。武史騎手は今年のフローラSをウインマリリンで勝った。自身は16着だったが「うれしいよ。成長は感じるし研究しているのも分かる。ただ、それはみんなやっていること」と褒め言葉と同時に、先輩としての厳しさをのぞかせた。

兄・和生は今年新潟大賞典を制するなど、ここまで19勝。弟・武史は現在関東リーディングトップ48勝の躍進ぶり。息子たちの活躍には「おかげさまでね」と言う。ただ同じレースに騎乗となれば、また別の話。「自分のことで精いっぱいだよ」と、自身が騎乗するワンダーリーデルに話が及んだ。

5日の追い切りで騎乗。ダートの重賞ではあるが、芝で追い切られた。「気分良く走らせてくれということで芝で。ただ芝は走らないな、と思ったよ(笑い)。タフな馬だし、ダートが合うのでは。休み明けは走らない馬。その前走で藤井騎手が本当に丁寧に乗ってくれた。1回使うとがらっと変わる馬だし、順調に来ている。順調に来たというのは大きい」と状態の良さに笑顔を見せた。父子ではなく同じレースに騎乗するライバルとして、横山典はエルムSに臨む。【三上広隆】

◆横山典騎手のエルムS 重賞に昇格した96年以降16回騎乗し、98年タイキシャーロック、00年シンコウスプレンダ、06年ヒシアトラス、11年ランフォルセで4勝している。

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