2日にフランスのドーヴィル競馬場で行われるG1、ロートシルト賞(芝直線1600メートル)の出走馬と枠順が確定し、アイルランド調教馬ノウイットオール(牝3、J・ムルタ、父ロードカナロア)は6頭立ての6番枠、オイシン・マーフィー騎手(24)とのコンビでG1初挑戦することが決まった。

英国生まれのロードカナロア産駒ノウイットオールは世界的な名騎手だったジョニー・ムルタ調教師(50)が管理。7月1日にレパーズタウン競馬場(アイルランド)で行われたG3デリンズタウンスタッド・フィリーズSで同産駒の欧州重賞初制覇を果たした。今回は自身のG1初挑戦であり、ロードカナロア産駒にとっての欧州G1初制覇がかかる一戦だ(※欧州以外ではオーストラリアで3月にタガロアが海外G1初制覇)。

ロートシルト賞は牝馬限定のマイルG1。ノウイットオールはこれまでの6戦をすべて地元アイルランドで走っており、初の海外遠征になる。カタールレーシングの主戦騎手マーフィーとは初めてコンビを組む。

出走馬6頭で実績最上位はウォッチミー(牝4、F・グラファール、父オリンピックグローリー)だ。昨年、ロイヤルアスコット開催のG1コロネーションSを制し、秋はオペラ賞で3着。今年初戦となった7月12日、同じドーヴィルの直線芝1600メートルで行われたリステッド競走を2馬身半差で快勝し、ここへ臨んでいる。鞍上はフランスリーディングを独走しているピエール・シャルル・ブドー(117勝で2位スミヨンに44勝差)。

実績面で2番手は今年の仏1000ギニー2着馬スピークオブザデビル(牝3、F・シャペ、父ウートンバセット)。前走の仏オークスは8着に敗れたが、勝ったファンシーブルー(ナッソーSでG1連勝のディープインパクト産駒)から4馬身半差で、大きく負けてはいない。鞍上はクリスチャン・デムーロが務める。

英国から遠征するゴドルフィンのサマーロマンス(牝3、C・アップルビー、父キングマン)は今年初戦の英1000ギニーで8着に敗れたものの、前走エプソム競馬場のG3を快勝。同じゴドルフィンのフランス調教馬ハーフライト(牝4、H・パンタール、父シャマーダル)は3連勝中。前走はドイツのG3で重賞初制覇を果たした。ノルマ(牝4、H・デヴィン、父ニューアプローチ)は重賞初挑戦で格下の存在も、前走がウォッチミーの2着。コース適性は高く、侮れない。

ロートシルト賞は、かつては「アスタルテ賞」の名前で行われていたフランスの夏のマイル女王決定戦。04年にG2からG1へ昇格し、08年から現在のレース名に改名された。過去には08~11年に名牝ゴルディコヴァが4連覇。日本とも縁が深く、00年(当時はG2)には武豊騎手がレディオブチャドで、G1昇格初年度の04年にはM・デムーロ騎手がマルバイユ(桜花賞馬マルセリーナの母)で勝利。05年にはルメール騎手が名牝ディヴァインプロポーションズで制している。

勝機十分の6頭立て。30日に英国のG1ナッソーSでディープインパクト産駒ファンシーブルーが父の命日に見事な勝利を挙げ、明日はロードカナロア産駒ノウイットオールが再び日本の種牡馬の存在を世界へアピールすることになるかもしれない。

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