97年の菊花賞馬マチカネフクキタルが31日、けい養先の山梨県北杜市の小須田牧場で死んだ。26歳だった。

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マチカネフクキタルが菊花賞に挑む時、二分久男調教師(当時66)は南井騎手にこう告げたそうだ。「ダニのようにな! ぴったり内ラチに張りついて回って来い」。4番枠からすぐに最内を確保した鞍上は、最短距離で4角まで導き、直線鮮やかにはじけた。距離不安を補う、作戦通りの勝利だった。

師は相馬眼にたけ、安くて走る馬を次々に発掘した名人。「馬は目を見るんや。そして元気が良くないといかん。血統は二の次や」。無邪気で明るく、よく笑いで場を和ませた。笑う門には福来る。種牡馬引退後も大事にされて、馬も幸せだったと思う。安らかに。【岡山俊明】

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