<フラワーC>◇20日=中山◇G3◇芝1800メートル◇3歳牝◇出走14頭

藤井勘一郎騎手(36)が騎乗したキズナ産駒の12番人気アブレイズ(池江)が、デビュー2連勝で重賞初制覇を飾った。

管理する池江泰寿師(51)はレース後、「今夜、眠れないくらいうれしいです」とめずらしく興奮していた。

「アブレイズの3代母がリリオという馬なんですけど、僕がまだ助手時代に、ケンタッキーのセリへ前田幸治オーナー(前田幸貴オーナーの父)に連れて行っていただいて、『選んでみなさい』と言われて、選ばせてもらった馬なんです。もう25年くらい前になるのかな・・・」。

師が助手を務めていた池江泰郎厩舎で98年にデビューしたリリオ(父フォーティナイナー)は11戦1勝の成績で引退し、繁殖牝馬になった。その子トレイルブレイザー(父ゼンノロブロイ)は開業した師が管理し、11年アルゼンチン共和国杯、12年京都記念を制覇。G1の舞台でも11年ジャパンCで4着、12年BCターフで4着に好走した。

「(リリオの)初子がナインミューズ。その孫がアブレイズです。競馬ってブラッドスポーツですよね。この血統は君がやらなきゃダメだぞってオーナーに言っていただいて・・・。25年近く前、助手時代に出会った馬のひ孫で今日、重賞を勝たせてもらいました。うれしすぎますよ。リリオは近親(母のきょうだい)がボスラシャム(96年の英1000ギニーなどを制した名牝)とか、ヘクタープロテクター(仏2000ギニーなどG1を5勝)とか、血統も素晴らしかった。勘ちゃん(藤井勘一郎騎手)で勝ったのもうれしいけど、この血で勝てたこともすごくうれしい。今夜は眠れないですね」。

レース直後にオーナー関係者と協議し、今後は桜花賞(G1、芝1600メートル、4月12日=阪神)、そして、オークス(G1、芝2400メートル、5月24日=東京)を目指していくことが決まった。

普段、重賞やG1を勝っても冷静にレースを振り返る池江師の喜ぶ姿が印象的だったフラワーC。この日の勝ちっぷり、「まだ底を見せていない」と藤井騎手が評価した潜在能力・・・、アブレイズの存在がチューリップ賞組、シンザン記念覇者サンクテュエールなど、ハイレベルな顔ぶれの桜花賞を面白くしてくれそうだ。

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