<共同通信杯>◇16日=東京◇G3◇芝1800メートル◇3歳◇出走9頭

ゴドルフィン所有、ニューアプローチ産駒の外国産馬ダーリントンホール(牡、木村)がビターエンダーとの追い比べを鼻差制し、JRA重賞初制覇を果たした。クリストフ・ルメール騎手(40)の騎乗で勝ちタイムは1分49秒6。

単勝1・5倍の断然人気だったマイラプソディ(牡、友道)は4着に敗れ、デビュー4戦目で初黒星を喫した。

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ゴドルフィンブルーの勝負服が4角で上昇してきた。中団で運んでいたダーリントンホールが4角で逃げるビターエンダーの背後へ接近。残り200メートルからは2頭だけの併せ馬になった。フィリオアレグロ、人気のマイラプソディを引き離し、最後の最後で鼻差だけ内のダーリントンが前に出る。「一生懸命ファイトしました。跳びが大きくて、パワーがある。東京は直線が長いので、彼の長くいい脚が生きましたね」。テン乗りだったルメール騎手はフーッと息を吐いた。

函館で新馬戦を勝った後、札幌2歳S、葉牡丹賞といずれも3着に敗れた。素質馬の復活に検量室前には歓喜の輪ができていた。東京新聞杯(プリモシーン)に続き2週連続JRA重賞制覇の木村師はスタッフと抱き合った。「しびれましたね。昨年の暮れとは状態が違ったし、今日は返し馬を見ても、いい時の状態が戻ってきたな、と。目いっぱいの調教をしたので、次にもっと、というのは今は言えないけど。(賞金加算でクラシックへ)余裕をもっていける。最終的には(ダービーの)2400メートルを使いたいですから」。ひと言ひと言かみしめるように話した。

馬名の由来は、日本生まれのノーベル文学賞作家カズオ・イシグロの代表作「日の名残り」に登場する邸宅の名前。小説の重要な登場人物ミス・ケントンから連想された。毎年、日本で走る2歳馬の名前は日本のゴドルフィン関係者が話し合って決めている。「期待していた馬ですし、うれしいです」とスタッフは声を弾ませた。父父ガリレオ、父ニューアプローチはいずれも英ダービー馬。視線の先にあるのは5月31日のダービー(G1、芝2400メートル、東京)。ゴドルフィン初の日本ダービー制覇の期待がダーリントンホールにかかっている。【木南友輔】

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