<京都記念>◇16日=京都◇G2◇芝2200メートル◇4歳上◇出走9頭

昨年の秋華賞馬クロノジェネシス(牝4、斉藤崇)が1番人気に応えて重賞3勝目を挙げた。

重馬場も苦にせず、2着カレンブーケドールに2馬身半差をつけて、今年初戦を快勝。登録済みのドバイ国際競走(3月28日=メイダン)や、4月5日阪神の大阪杯(G1、芝2000メートル)など、今後の国内外ビッグレースへ向けて好発進を切った。

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冷たい冬の雨を切り裂いて、クロノジェネシスが伸びた。重馬場でも、切れ味は鈍らない。先輩牡馬も、同世代のライバル牝馬もねじ伏せた。「強かったです。4コーナーを回る時に手応えを十分感じていましたが、手応え通り最後まで脚を使ってくれたと思います」。デビューから9戦すべてで手綱を取る北村友騎手は満足げにうなずいた。

危なげなかった。アメリカズカップが大逃げを打つなか、“第2集団”の好位で折り合った。4コーナー手前で射程圏に入れると、直線では前にいたステイフーリッシュをあっさりかわす。右ムチでさらに加速し、追ってきたカレンブーケドールも突き放した。

心身とも、ひとつ上の領域へと進んだ。馬体重は昨年のエリザベス女王杯から12キロ増えて460キロ。「体重が示す通り、馬に幅が出てパワーアップしたと思います」と鞍上が言えば、斉藤崇師も「太いとかじゃなく成長分。馬がどんどん良くなっている」と目を細めた。気性面も装鞍所から返し馬、ゲート裏まで乱れない。安定感十分のレース運びは心の成長の成果だった。

騎乗停止もあって年明けは乗り遅れた北村友騎手だったが、前日の洛陽Sに続く土日メイン制覇で存在感を発揮。「波に乗りたいですし、波に乗らないといけないと思います」と力強く宣言した。

重賞3勝目を手にしたクロノジェネシスも前途洋々だ。次走は未定だが、3月28日メイダンのドバイシーマC(G1、芝2410メートル)とドバイターフ(G1、芝1800メートル)には登録済み。国内なら大阪杯も有力候補になる。「もっと良くなりそうな気がするし、もっと良くなってほしい」と師。名牝への階段を駆け上がる1年になりそうだ。【木村有三】

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