土曜京都の梅花賞(3歳1勝クラス、芝2400メートル、2月1日)で、超良血馬ヴァーダイト(牡、音無)が無傷の2連勝を狙う。姉兄にはG1・2勝のマリアライトや、昨年の最優秀ダート馬クリソベリルなど重賞勝ち馬が4頭。春のクラシックへ、連勝で勢いをつけるか。

クラシック制覇を嘱望される厩舎期待の良血ヴァーダイトは、新馬戦で2着に4馬身差をつける快勝を果たした。父ディープインパクトをほうふつとさせるスピードに、生野助手は「強い勝ち方をしてくれました。まだまだ先の馬だと思いますが、それでもあれだけの競馬をしてくれましたからね」と能力を評価する。

1つ上の兄であり、厩舎の先輩でもあるクリソベリルは、デビューからダートの中距離を走り、6戦6勝でG1を2勝(統一含む)。昨年は3歳で最優秀ダート馬に選出された。生野助手は兄弟両方の背中を知る。「種馬が違いますし、全くタイプの違う馬ですね」と話すが「(ヴァーダイトは)いいキャンターをする馬です」と秘める素質は兄にも引けをとらない。

デビュー戦はステッキを使わず、最後も流していたように、まだまだ能力は計り知れない。「放牧から帰ってきて少しずつ成長している」と調整も順調。「距離はもつと思うし、延びる方がリラックスして走れますから」と条件替わりも問題ない。クラシックへ向け、大事な2戦目。相手にも素質馬がそろうが、兄のような連戦連勝を、弟は芝で演じるかもしれない。【藤本真育】

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