<東海S>◇26日=京都◇G2◇ダート1800メートル◇4歳上◇出走16頭◇1着馬にフェブラリーS優先出走権

2番人気エアアルマス(牡5、池添学)が完璧なレース運びで重賞初制覇した。砂をかぶると嫌がるウイークポイントも、1年3カ月ぶりに騎乗した松山弘平騎手(29)がカバーし、前走11着から巻き返した。ダートでは5戦4勝。出走権を得たフェブラリーS(G1、ダート1600メートル、2月23日=東京)でダート界の頂点を目指す。

理想的な展開だった。砂をかぶるのを極端に嫌がるエアアルマスが、1度もキックバックを受けずに最終コーナーを回った。逃げたスマハマを馬なりでかわし、外から迫るインティを抑え込む。そのまま抜け出し、重賞を初制覇した。

完全な騎乗の松山騎手は「非常に強かった。砂をかぶらず、もまれなければ強いことを分かっていたが集中してしっかり走ってくれた」とポテンシャルの高さを再確認した。

昨秋のエニフS(リステッド)は向正面で砂をかぶって後方に下がり、最後方で直線に向きながら全馬を差し切った。前走の武蔵野Sではもまれてポジションを下げ、挽回できないまま11着に終わった。強さともろさが同居しているのが現在のエアアルマスだ。

どう課題を克服するか。池添学師の選択は、久々にコンビを組む松山騎手と徹底的にコンタクトを取らせることだった。「追い切りは3週連続、彼に乗ってもらった。どのような馬か分かってもらおうと思って」。癖をインプットした鞍上はスタート後、強く手綱を押し砂をかぶらない好位の外を確保した。

フェブラリーSでもコンビを続行する。「左回りは2回使って、どちらももうひとつだった」(池添学師)と課題は残る。だが、それもクリアしてしまうのではと思わせるほど砂の新星は魅力的だ。【岡本光男】

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