<追い斬り激論:日経新春杯>

新春の京都名物重賞、日経新春杯(G2、芝2400メートル、19日)へ向けて16日、各馬が追い切られた。極ウマ名物・追い斬り激論では、網記者が明け4歳馬レッドジェニアル(牡、高橋忠)を猛プッシュ。昨年の京都新聞杯覇者が得意コースで本領発揮か。一方、馬券シェフこと木村記者は、成長著しいアフリカンゴールド(せん5、西園)に期待した。

木村 また網さん? 先週も激論してたでしょ。

網 2週連続です。僕は年男やからな。新年の競馬は年男が活躍するとしたもんやろ。

木村 ねずみ年ですか。どうりでちょこまか取材していると思った。的チュ~目指して頑張りましょう。

網 僕はレッドジェニアルを推すねズミ(笑い)。Cウッド単走、馬なりで6ハロン84秒1-12秒5。時計以上の動きでスピード感があった。騎乗した中塚助手は「最後の反応はグッときて、すごく加速していた。この馬の脚を使えていた」と手応え十分。去年の京都新聞杯で、のちのダービー馬ロジャーバローズを差し切ったレースが忘れられないなあ。

木村 前走の菊花賞は6着でしたが。

網 ラストはしっかり伸びていたし、それほど負けていない。スタミナ自慢で2400メートルは歓迎。担当の森田助手も「戻ってきた時より、かなり良くなっている」と成長を感じている。1週前の9日には新コンビの武豊騎手が騎乗して、しっかり動いた。菊花賞後は放牧に出され、昨年12月中旬に帰厩。早めに戻ってじっくり乗り込まれ、態勢は整っている。ちなみに、過去10年の日経新春杯で、4歳馬は【7 5 1 19】と他世代を圧倒している。

木村 僕は5歳のアフリカンゴールドですね。Cウッドで6ハロン80秒9-12秒1。はずむような動きでした。460キロ前後の体を大きく見せて、躍動感たっぷり。好調を保っています。中間は長めを3本やって申し分ない仕上がり。西園師も「十分です。楽しみ。去年(15着)とは馬が全然違う」と話していました。

網 昨年に去勢した効果も大きいみたいだねズミ。

木村 そうなんですよ。以前は「もう大変だった。飛びかかってきたり・・・」(同師)だったんですが、去勢して今回が4戦目。落ち着いて力を発揮できるようになっています。良血馬が去勢したということは、この馬への陣営の並々ならぬ思いが伝わってきます。

網 でも、今の京都の馬場が合うかどうか・・・。

木村 時計がかかる馬場については福永騎手が「今の京都の馬場自体はいいと思う。気が悪いところが少しあるけど、普通にゲートを出られれば、前めで競馬できるのでは」と話しています。脚質的にも好位につけることができますし、安定感は十分ですよ。

網 いや、でも日経新春杯は4歳馬やから。

木村 でも、前回のねずみ年(08年)は7歳馬が勝って、5歳馬が2、3着でしたよ。

網 窮鼠(きゅうそ)猫をかむ・・・。

木村 チューチューって、ねずみはあなたでしょ。

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