日曜中山メインは3歳クラシック路線につながる京成杯(G3、芝2000メートル、19日)が行われる。皐月賞と同舞台で行われる一戦に牝馬ながら挑むのがエピファネイア産駒スカイグルーヴ(木村)だ。ノーザンファーム生産、シルクレーシング所有、ルメール騎手。近年の日本競馬を代表する一族の良血馬がデビューから連勝での重賞初制覇を狙う。

新馬戦の直線残り200メートル付近。スカイグルーヴの背中でルメール騎手が大げさに後ろを振り向いた。残り100メートル、もう1度チラッと後方を確認。あとは乗っているだけだった。ラスト2ハロンは11秒2-11秒1と加速。持ったままの5馬身差に、レース後は「すごい馬。直線はずっと伸びていった」と興奮気味だった。

東京芝2000メートルで圧勝した良血牝馬の2戦目。陣営は牡馬相手の京成杯を選択してきた。木村師は「(新馬戦は)逃げた時に『やってしまった』と思ったけど、最後の1ハロンでまた加速したから驚きました。すごい馬です」と、パフォーマンスに舌を巻く。

「最強ノーザンファーム」を象徴する牝系の出身だ。4代母が83年オークス馬ダイナカール、3代母が96年オークス馬エアグルーヴ、祖母は03、04年のエリザベス女王杯を連覇したアドマイヤグルーヴ。母アドマイヤセプターは12年京阪杯2着が重賞での最高着順だったが、その4歳下の全弟が15年の皐月賞、ダービーを制したドゥラメンテ。シルクレーシング所有馬で、競走馬としての活躍はもちろん、繁殖牝馬としての期待も大きい。

8日の1週前追い切りは美浦ウッドで5ハロン68秒6-ラスト12秒4を馬なりでマーク。木村師は「アグレッシブに調教できているし、厩舎でやれることをしっかりやっていきたい。(気性面で)スイッチが入ってしまう危うさはあるが、入るのがこの血統のいいところでもあると思います」と現状を説明する。先週の日刊スポーツ賞シンザン記念、フェアリーSは1番人気がともに大敗し、3歳牝馬の難しさを証明する結果になった。スカイグルーヴにとっても試金石の一戦。結果次第では華麗なる一族に新たな歴史が加わる。【木南友輔】

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