<香港ヴァーズ>◇8日=シャティン◇G1◇芝2400メートル◇3歳上◇出走14頭◇1着賞金1140万香港ドル(約1億6300万円)
グローリーヴェイズ(牡4、尾関)が日本馬優勝ラッシュの口火を切った。
最初のコーナーで中団のインを奪うと、直線はスルスルと馬群を縫うように上昇し、一気に抜け出した。テン乗りのモレイラ騎手は「素晴らしい反応を見せてくれた」とニッコリ。ラッキーライラックに3馬身半差をつけ、G1初制覇のゴールに飛び込んだ。
尾関師は「香港で日に日に落ち着きが出てきた。思った以上に成長してくれたし、素晴らしい能力を発揮してくれた」と喜んだ。出国前の最終追い切りでは同馬主のアーモンドアイに先着する絶好の動きを見せていた。シルクレーシングの米本代表は「前夜のミーティングでモレイラさんが言ったとおりの競馬。馬の状態も今までで一番いいと聞いていたので」と鞍上、厩舎スタッフをたたえた。
3代母はメジロラモーヌ、祖母の父はメジロライアン。香港でG1・3勝を挙げたモーリスと共通するタフな末脚を香港の地で見せつけた。「このカテゴリーのチャンピオンになったし、自ずと高いステージを目指すことになる」と米本代表。今後はG1馬として、国内外の競馬を沸かせ続ける。