<追い斬り激論:秋華賞>

主役候補の2頭が対照的な最終追いで勝負仕上げを施された。秋華賞(G1、芝2000メートル、13日=京都)の追い切りが9日、東西両トレセンで行われた。栗東トレセンではダノンファンタジー(中内田)が単走追い。大阪辻敦子記者は、ローズS完勝と秋好スタートを切った2歳女王の好調を確信。美浦ではオークス2着のカレンブーケドール(国枝)が併せ馬で追われた。東京三上広隆記者は、そのハードな内容に前走紫苑S3着から巻き返すと自信を見せた。

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三上 週末の台風の影響は気になるね。どんな進路でやって来るのか。

辻 確かに台風は気になりますが、まずは追い切り分析です。こちらはダノンファンタジーがS評価! 美浦はカレンブーケドールが良かったようですね。

三上 2頭とも主役を争える実績馬。ただ、追い切りの内容は随分と対照的だね。

辻 ファンタジーは単走で、カレンは併せ馬ですよね。私は秋華賞の追い切りはどの馬も、単走でやっているイメージなんですよ。

三上 3歳牝馬だし直前にあまり無理させないところが多いからだろうね。

辻 セオリー通り、ファンタジーはCウッドで川田騎手が乗って、感触を確かめる程度の動きでした。時計は4ハロン51秒5、しまい12秒0。

三上 馬なりでもかなり好時計だね。

辻 余裕を持っての時計です。前半は我慢をさせてましたが、春や前走前と違って、1度頭を上げたけどすぐに我慢してましたよ。普段から厩舎が丁寧に乗ってきている成果や馬の成長を感じる追い切りでした。

三上 なるほど。ただ、秋初戦のローズSを勝ったけど、春は期待された桜花賞で4着、オークスも5着。本番に弱い印象があるんだよね。

辻 いえいえ、中内田師は「桜花賞は強い馬を追いかけて届かず。オークスは上手に立ち回ったが結果は5着も、自分の競馬はできた」と振り返っていました。それだけに最後の1冠にかけて挑む気合が伝わってきましたよ。

三上 意気込みならブーケドール陣営も負けてない。美浦坂路でドナアトラエンテ(3歳1勝クラス)を3馬身追いかけて、しっかりと併入に持ち込んだ。時計は4ハロン52秒1-12秒3。相手は調教駆けするタイプだから、馬なりでもかなり負荷はかかっていたと思う。

辻 直前にそれだけやるのはすごいですね。長距離輸送もあるのに。

三上 国枝師は「先週もある程度やっていたけれど、余裕がありそうなのでしまい重点で。並ぶのが大変だったけれどいい動き。長距離輸送は初めてだけれど、牧場からの輸送でも問題ないし大丈夫だろう」と。調教をつけた津村騎手も「1回たたいて良くなると思ったけれど、その通りの感じだった」とかなり感触が良かったよ。秋初戦の紫苑Sは3着に敗れたけど、相当な上積みがあるはず。

辻 他にも有力馬は多いですが、この2頭の対決がどうなるか、かなり楽しみですね。

三上 あとは台風がその対決に水を差さないよう祈るだけだね。

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