<新潟2歳S>◇25日=新潟◇G3◇芝1600メートル◇2歳◇出走16頭

ハーツクライ産駒ウーマンズハート(牝、西浦)が上がり3ハロン32秒8の脚で突き抜け、圧倒的な人気に応えた。藤岡康太騎手(30)騎乗で勝ちタイムは1分35秒0。半馬身差2着はペールエール。2番人気モーベットは8着に敗れた。

極上の瞬発力だった。残り300メートル、追い出されると、ウーマンズハートは内へ外へふらついた。藤岡康騎手が修正しながらの追走だったが、最後は力強くペールエールを差し切った。「末脚があるのはわかっていました。馬場が良かったし、スムーズに外へ出したかった」。言葉からうかがえるとおりの楽勝だった。

新馬戦の32秒0に続き、メンバー唯一の上がり32秒台をマークした。着差は半馬身差だが、ゴール後もまだまだ伸びる脚色。「ポテンシャルがあるのは間違いないと思う」と鞍上の言葉を裏付けるように、検量室前に戻ってきたときも息は乱れず、ケロッとした様子で冷水シャワーを浴びた。

西浦師は「輸送しても変わりなく平然としている。まだ幼いけど、これだけ走るんだからすごい」とニッコリ。母の半兄ラッキーナインは香港の名スプリンター、半弟サドンストーム、ティーハーフも短距離重賞で活躍した。「どこまで成長し、どこまで距離がもつのか。うまく育てていければ」と口元を引き締めた。

今後は放牧に出され、阪神JF(G1、芝1600メートル、12月8日)に直行するか、ステップレースを使うか検討される。女心と秋競馬・・・、テイエムオーシャン、カワカミプリンセスを育てた西浦厩舎から現れた名牝候補ウーマンズハートに楽しみな秋がやってくる。【木南友輔】

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