<ヨークシャーオークス>◇22日=ヨーク(英国)◇G1◇芝2370メートル◇3歳上牝◇出走4頭

エネイブル(牝5、J・ゴスデン、父ナサニエル)が快勝し、史上初の凱旋門賞3連覇へ向け、弾みをつけた。

4頭立てとなった前哨戦は残り400メートルからマジカル(牝4、A・オブライエン、父ガリレオ)との一騎打ち。ランフランコ・デットーリ騎手に追い出されると、昨年のBCターフ、今年のエクリプスSでは4分の3馬身差に食らい付いてきたライバルに最後は2馬身4分の3差をつけた。

エネイブルの勝ちタイムは2分29秒90。2着から10馬身離れた3着がラーティダー(牝4、J・ゴスデン、父ドバウィ)。最下位がサウスシーパール(牝3、A・オブライエン、父ガリレオ)だった。

女王一色だった。この日のヨーク競馬場は「エネイブルデー」と銘打たれ、エネイブルの勝負服と写真の書かれた小旗が配られた。前日の英インターナショナルSはクリスタルオーシャンが敗れる波乱が起きたが、女王エネイブルは圧倒的人気の重圧をはねのけ、見事に結果を出した。

これで通算成績は14戦13勝3着1回。デビュー2戦目に3着に敗れた以外はすべて勝利をおさめている。デビュー3戦目からコンビを組むデットーリ騎手とは12連勝、12戦無敗となった。

G1は17年英オークス、愛オークス、キングジョージ6世&クイーンエリザベスS、ヨークシャーオークス、凱旋門賞、18年凱旋門賞、BCターフ、今年のエクリプスS、キングジョージ6世&クイーンエリザベスS、この日のヨークシャーオークスで10勝目。歴史的名牝なのは誰もが認めている。

拍手喝采の中、パレードリングへ引き上げてきたエネイブルの馬上からデットーリ騎手はフライングディスマウント(デットーリジャンプ)を決めた。次走はもちろん、今年の最大目標にしてきた凱旋門賞(G1、芝2400メートル、10月6日=パリロンシャン)。史上初の3連覇へ向け、女王エネイブルが突き進む。

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