ロードカナロア産駒が欧州で初勝利を挙げました。アイルランドのカラ競馬場で9日行われた2歳牝馬限定の一般戦(芝1400メートル)で、フォーリー騎手を背に2戦目で勝ち上がったノウイットオールです。

カタールレーシングが生産、所有する同馬は騎手として凱旋門賞(シンダー)や英ダービー(ハイシャパラル、モティヴェイター)などを制して調教師に転身したムルタ師の管理馬。カタールレーシングが母馬のコモンノウレッジを日本に送ってロードカナロアの子供を受胎。その後に英国に戻ってから生まれた鹿毛馬です。

7月20日のデビュー戦(芝1400メートル、カラ)はオブライエン厩舎の期待馬イベリア(牡2)に2馬身半差の4着でしたが、2戦目で変わり身を見せ、しまいしっかりと伸びて2着馬に3/4馬身差をつけてゴールに飛び込みました。

初勝利の舞台はあいにく重馬場で、勝ちタイムは1分30秒92とかかりましたが、「ふわふわしていた初戦と比べると競馬ぶりは格段の進歩」(ムルタ師)と伝えられていて来年のクラシックでも楽しみな好素材です。

母コモンノウレッジは未出走のまま繁殖入りした馬ですが、同馬の兄ブループリントはエリザベス女王の持ち馬としてデビューし、ジョッキークラブS(G2)などを制しました。3代母は女王所有のハイクレアで、ディープインパクトとは近親にあたり、血統的にも奥行きを感じさせています。

次走は2歳牝馬限定のデビュタントS(G2、芝1400メートル、カラ=23日)が予定されており、ここで好勝負するようならモイグレアスタッドS(G1、芝1400メートル、カラ=9月15日)へ駒を進めることになります。【奥野庸介】(ニッカンスポーツ・コム/極ウマコラム「ワールドホースレーシング」)

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