<新馬戦情報>

北の大地が最も盛り上がる札幌記念ウイークに、良血がファンにお披露目される。有馬記念優勝馬ブラストワンピースの半妹ホウオウピースフル(大竹、父オルフェーヴル)が札幌でデビューを迎える。兄に似つかわしくない見た目だが、陣営は素質の高さを認める。兄姉2頭同様、新馬勝ちを目指す。

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栗毛輝く馬が札幌記念ウイーク火曜の朝一番に、函館で汗を流した。青一色の空の下、ホウオウピースフルが鞍上の指示に従順に従う。昨年の有馬記念優勝馬ブラストワンピースの半妹。凱旋門賞参戦予定の兄の復活Vを前に、背中を押す勝利を届ける準備が整いつつある。

見た目も、性別も、父も3歳時に頂点を極めた兄とは違う。馬体重は540キロ前後の兄と比べておよそ80キロも軽い。ど派手な馬格がある兄に比べるとコンパクトに映るが、460キロは牝馬では標準。すらりと伸びる四肢はむしろスタイルの良さを感じさせる。兄妹の調教もつける岩藤助手は「モノはすごくいい。背中はブラストよりもいいかも。柔らかくて軽い」と能力を感じ取る。競走馬にとって最も大事な素質の高さは兄に劣らず高い。

荒ぶる本能を爆発力に変える。現役時に“暴君”と称された父オルフェーヴルの3世代目。父同様、激しい気性の産駒が覚醒し、大仕事を成し遂げてきた。産駒の札幌全6勝中、5勝は繊細な牝馬によるもの。過ごしやすい北海道の気候が血の激しさを中和してきた。岩藤助手は「牝馬らしさとオルフェらしさが合体していい方に出てくれれば。今のところ我慢はできている。カッとならず、コントロールも利いている」と話す。1週前は函館ウッドで5ハロン68秒3-13秒0の好タイム。むきになることなく走りに集中できている。

土曜5Rの芝1500メートル、日曜5Rの芝1800メートルとの両にらみだが、日曜の出走となれば兄妹が札幌のターフをにぎわすことになる。「新馬戦なら距離とか、細かい条件は気にしなくていいと思う」と同助手。より勝算の高い番組が選択され、兄同様に連勝でクラシック路線を狙いにいく。【松田直樹】

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