<宝塚記念:1週前追い切り>

宝塚記念(G1、芝2200メートル、23日=阪神)へ向けた1週前追い切りが13日、栗東トレセンで行われた。エタリオウ(牡4、友道)は初めてコンビを組む横山典弘騎手(51=フリー)が手綱を取り、俊敏な脚さばきを披露。悲願のG1初制覇へ、順調な仕上がりぶりを見せた。

百戦錬磨のベテランが、思わず顔をほころばせた。気性難を抱えるエタリオウとの初コンタクトを終えた横山典騎手は、開口一番「いい馬でしたよ」。続けて「楽しかったよ。癖は何もない。乗りやすいです。天気も良かったし気持ち良かった」。晴天の栗東で、51歳の笑顔がはじけた。

宝塚記念2勝を含むG1通算27勝の名手をうならせるほど、軽快な動きだった。Cウッドで1勝クラスのアドマイヤデジタルとの併せ馬。3馬身ほど先行した相手との差を徐々に詰め4コーナーで内に入ると、鞍上の合図で俊敏に加速した。6ハロン83秒7-11秒7で首差先着。「オープン馬はみんないいけど、乗り味がいいね。車でもベンツやポルシェは、ちょっと踏んだだけでスピードが出るのと一緒。最高ですよ」。高級車に例えて乗り心地を表現した。

エタリオウの全11戦中5戦は、他の馬に乗っていた。「ずっといい馬だと思っていたよ」と敵ながら、その実力を認めていた。今回の騎乗オファーには「願ってた。かなったよね。願いはかなう」と、ジョークまじりに目尻を下げた。

5年前は気性難だったゴールドシップも勝利へ導いた鞍上に、友道師も「競馬はジョッキーに任せます。作戦どうこうはないので」と全面委任することを明かした。「攻め馬は、気持ち良さそうだったからね。競馬もそんな感じで行けたらいいね」。初コンタクトの好感触で名手も激走イメージを膨らませた。【木村有三】

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