服部茂史騎手とともにホッカイドウ競馬から世界を目指すハッピーグリン(牡4、田中淳、父ローエングリン)が26日に行われる香港のチャンピオンズ&チャターC(G1、芝2400メートル、シャティン)に出走します。

芝向きのスピードを持っていたハッピーグリンは3歳になった昨年からJRAの芝レースへの挑戦を開始。2勝を挙げて中央G1初挑戦となったジャパンC(芝2400メートル、東京)で2分22秒2の好タイムをたたき出し、アーモンドアイの7着に入りました。今年3月の日経賞(G2、芝2500メートル、中山)では、逃げ切ったメイショウテッコンに0秒6差の4着に健闘しました。

日経賞で109のレーティングを得たハッピーグリンですが、秋に行われるJRAのG1競走への出走権を確たるものにするには少なくとも110以上、理想は115程度が必要です。

先月のクイーンエリザベス2世C(G1、芝2000メートル、シャティン)ではウインブライトが地元最強のエグザルタントを2着に下して優勝。レーティングが一気に120に跳ね上がりました。JRAの決まりでは海外のG1に勝てばレーティングの数値に関係なく出たいレースに出られるようになりますし、入着でもその内容によってはレーティングを大きく上げることが出来ます。

今回の遠征に関しては、地方競馬所属馬の海外遠征をサポートするために新設された地方競馬全国協会の遠征補助制度(最大で500万円)と、遠征プロジェクトを支援するためにオーナーの会田裕一氏が始めたクラウドファンディングで集めたお金が遠征費用の一部に充てられることになっています。

21日の時点での出走予定馬は9頭。強敵は香港には珍しくこの距離にめっぽう強い(2400メートル戦で3戦2勝、2着1回)エグザルタント、昨年の覇者でP・オサリバン厩舎に移籍3戦目でぐんと調子を上げているパキスタンスター、単騎逃げが望めそうなグロリアスフォーエバー、それにハッピーグリンと同じ4歳馬で3月の香港ダービーで4着したダークドリームなどが挙げられます。

日曜は第86代の日本ダービー馬誕生の余韻をかみしめながら、異色の挑戦の結果を待ちたいと思います。(ターフライター)

【奥野庸介】(ニッカンスポーツ・コム/極ウマコラム「ワールドホースレーシング」)

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