17年のNHKマイルC、昨年の毎日王冠を制した左回り巧者の芦毛馬アエロリットが参戦するペガサスワールドCターフが26日、フロリダで開催されます。

22日現在、出走予定馬は10頭。G1勝ちがあり、ライバルになりそうなのは3頭です。昨年5月のターフクラシックS(芝1800メートル)を制したハーツクライ産駒ヨシダ(牡5)、9月のジョンハーシュターフクラシックS(芝2400メートル)を逃げ切ったチャンネルメーカー(せん5)、10月のシャドウェルターフマイル(芝1600メートル)を制したネクストシェアーズ(せん6)。アイルランドのA・オブライエン厩舎のマジックワンド(牝4)はG1勝ちはありませんが、フランスのヴェルメイユ賞など2度の2着があり、初の米国遠征となった11月のBCフィリーアンドメアターフ(G1、芝2200メートル)は4着でした。

英国のブックメーカーは同年にノーザンファームで生まれたヨシダとアエロリット、それにBCマイルで欧州馬エキスパートアイに半馬身差2着のカタパルト(牡6)の3頭をほぼ横並びの1番人気に挙げています。アエロリットは、米国馬のほとんどが鼻出血予防のために使用する利尿剤ラシックスを使わないため3・5キロ減の減量特典が与えられ、50・5キロで出走出来ることも好材料として捉えられているようです。

ガルフストリームパーク競馬場の芝コースは1周1400メートルと小回りで、1800メートル戦はスタンド左手奥の内馬場に延びる引き込み線からスタート。スタンド前の直線で周回コースに合流して馬場を1周します。最後の直線は約300メートルと短いので乗り方も難しそうですが、17年の年度代表馬ガンランナーの主戦として数々のビッグレースをものにしているF・ジェルー騎手の腕が頼りです。

能力通りならアエロリットの勝機は十分あります。しかしダークホースも少ないわけではなく、12月のチャンピオンズC(G1)15着から帰国後にD・オニール調教師の判断で芝初挑戦となるダートのG1ウイナー、パヴェル(牡5)など先行力のある馬たちの名前が挙げられています。【奥野庸介】(ニッカンスポーツ・コム/極ウマコラム「ワールドホースレーシング」)

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