<東京スポーツ杯2歳S>◇17日=東京◇G3◇芝1800メートル◇2歳◇出走16頭

8番人気ニシノデイジー(牡、高木)が低評価を覆し、札幌2歳Sに続き重賞2勝目を飾った。中団から直線で末脚を伸ばし、4頭がほぼ同時にゴールに飛び込む大接戦を鼻差制した。勝ちタイムは1分46秒6。次走はホープフルS(G1、芝2000メートル、12月28日=中山)に進み、G1取りを目指す。

ゴール前に4頭が並ぶ大激戦。勝ち切ったのはニシノデイジーだった。道中は中団につけ、最後の直線でライバルを押しのけた。勝浦騎手は「ゲートも普通に出て、良い感じで運べた。頑張ってくれた」とパートナーをたたえた。

レース後の検量室前では西山茂行オーナーと高木師が抱き合って、喜びをかみしめた。同オーナーにとってはリベンジの一戦でもあった。14年前の今レース。いちょうS(現サウジアラビアRC)を勝ち、4番人気で臨んだニシノドコマデモが3着に敗れた。同オーナーは「勝負根性がすごかった。14年前の借りが返せて良かった」と声を弾ませた。

昨年のワグネリアン、14年サトノクラウン、13年イスラボニータ、11年ディープブリランテなどの勝ち馬を含め、「後のG1馬」を多く輩出する出世レースを制した。勝浦騎手は「追って甘い面がある」と課題も口にする一方で、「これでさすがに注目してくれるのでは。距離は延びても大丈夫」とG1戦線を見据えた。高木師も「大したもの。中山もいいと思う」とうなずいた。伏兵が主役候補に躍り出た。【三嶋毬里衣】

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