障害界のレジェンドが最後のジャンプに挑む。土曜の東京JS(J・G3、芝3110メートル、23日)で、障害通算2000回騎乗に到達する林満明騎手(51)がステッキを置く。連勝中のアスターサムソン(せん5、中竹)とのコンビで有終の美を飾りたい。

 関西の現役最年長ジョッキーは、21日も栗東トレセンのベンチに座り、馬が行き交うのを見つめていた。「攻め馬はないけど、依頼があればと思ってね」。引退を前に胸の内は少し複雑だ。「今は早く終わってほしいという気持ち。怖い気持ちが先に来てしまって、馬に申し訳ないから・・・。ゲートが開いたら、開き直るんだけどね。心臓がもたないよ」。

 デビュー33年目、障害戦には1999回騎乗して197勝を挙げる。中でもアップトゥデイトとの出会いは大きかった。14年9月の障害入りからコンビを組み、15年中山GJと中山大障害でJ・G1・2勝。前走、4月の中山GJ2着まで「勝ったのも負けたのも・・・」強く記憶に残る3年7カ月だった。引退を考えたきっかけは16年2月の落馬。胸椎骨折の大けがをし、節目での引退を決意した。

 今年は8勝を挙げ、障害リーディング首位。勝率44・4%、連対率50・0%を誇る。自身も「出来過ぎ。ろうそくが消える前みたい(笑い)」と言うほど。最後の相棒アスターサムソンは、兄弟子・中竹師の管理馬だ。「まだ底を見せていない。あとは無事に、という気持ち。結果は後からついてくると思う」。ラストライドにふさわしいレースにしたい。【平本果那】

 ◆林満明(はやし・みつあき)1966年(昭41)10月31日、滋賀県生まれ。競馬学校騎手課程1期生として、86年吉田三郎厩舎所属でデビュー。87年京都大障害・秋(カルストンファスト)で重賞初制覇。97年にはJRA賞最多勝利障害騎手を受賞。15年中山GJ(アップトゥデイト)でJ・G1初制覇。JRA通算3609戦277勝、うち障害1999戦197勝(21日現在)。

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