<夏だ!!競馬だ!!>

 15歳の天才棋士、藤井聡太四段の登場で、空前の将棋ブームが到来している。だが栗東トレセンではそれ以前から、将棋を愛する関係者の間で、熱く楽しい対局が繰り広げられていた。中心になっているのが「栗東将棋部」。助手や厩務員、普段はレースで愛駒を操る騎手も部員として棋盤の駒に熱中していた。

 西村厩舎の余田(よでん)宏章助手(37)が昨年初め、栗東将棋部の部長に就任した。助手、厩務員、騎手を含めた部員数は「名義上は12、13人です。トレセン関係者なら誰でも入部OK」という。部では年に2回ほどプロ棋士を招き、指導を受けつつ対局する「指導対局」を開催する活動をしている。今年も5月に、競馬ファンとしても知られる渡辺明竜王を草津市内の将棋教室に招き、同教室に通う子供らも一緒に交流会を行った。

 10年ほど前に将棋にはまり出した余田部長にとって、「早朝」からひと仕事を終えた後の楽しみが、将棋アプリでの対局だという。「強い相手とやる時は、ペースを乱さないと勝てない。そこは競馬と似ています」。一方で「競馬は枠順や馬場などで運、不運があるけど、将棋は運がない実力の世界」とも言う。「一手でも間違えれば負けるというスリリングさと終盤戦のスピード感が、騎手も将棋にはまる理由じゃないかな」と分析していた。

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