<京都記念>◇12日=京都◇G2◇芝2200メートル◇4歳上◇出走10頭

 勢いは本物だ。海外G1馬サトノクラウン(牡5、堀)が連覇を果たした。好位からのロングスパートでダービー馬マカヒキ(牡4、友道)を撃破。BCターフ勝ち馬を破った香港ヴァーズに続いての大物食いとなった。ミルコ・デムーロ騎手(38)は2週連続の重賞勝利。次戦は大阪杯(G1、芝2000メートル、4月2日=阪神)になる見通しで、待望の国内G1制覇に挑む。

 また大物食いだ。荒ぶるサトノクラウンが闘志を爆発させた。好位から先頭へ躍り出ようとしたラスト200メートル。左後方から猛追するマカヒキの影が視界に入った。しかし並ばせない。両耳を絞り、さらに加速する。内のスマートレイアーも封じて1馬身1/4差のフィニッシュ。BCターフ覇者ハイランドリールを破った香港ヴァーズに続き、日本でも番狂わせを披露した。

 またミルコだ。殊勲のイタリアンは左手で相棒の首筋をたたくと、まるで「NO・1」と言わんばかりに、人さし指を天へ突き立てた。1年ぶりのタッグ再結成で連覇達成。「すばらしい。スタートを決めていいところにいけたし、一生懸命に走って最後まで伸びてくれた。自信を持ってたから」。今週は6勝を挙げ、前週の東京新聞杯に続く2週連続重賞V。メインレース4連勝でG1開幕へ弾みをつけた。

 また「サトノ」だ。里見治オーナーは「マカヒキを負かしたのは大きい。堀調教師から『今までで一番の出来』と聞いていた。気まぐれな馬だけど、真面目に走れば勝ち負けになるのではと思っていた」と目を細めた。昨秋に国内外でG1・4勝。今春もサトノダイヤモンドやサトノアレスなどを擁し、まだまだ大フィーバーは終わりそうにない。

 また大仕事に挑む。今後についてオーナーは「楽しみが広がった。大阪杯は当然、ターゲットになる。ドバイはないと思う。種馬としても面白いと思うし、勲章を増やせば価値も上がる」と夢をふくらませた。明け5歳で伸び盛り。ミルコは返し馬で心身の成長に気づいたという。「去年はイレ込みがすごかったけど、今年は落ち着いてた。トモが緩かったのも良くなった」。マカヒキやキタサンブラックと再戦する大阪杯。再び強敵を打ち破り、2つ目の王冠をつかんでみせる。【太田尚樹】

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