JRAは11日、16年度の騎手免許試験合格者を発表し、競馬学校騎手課程第32期を卒業した藤田菜七子騎手(18=美浦・根本)ら6人が合格した。JRAの女性騎手は西原玲奈(現調教助手)以来、16年ぶり7人目。注目の存在に師匠の根本康広師(60)もメディアへの露出を指令。さっそくCMへの出演依頼も舞い込んだ。6人の免許は3月1日に発効する。

 午前10時過ぎ、自厩舎の調教を終えた藤田が、足早に美浦トレセンの南スタンドへとやってきた。合格者の張り出された掲示板。五十音順の上から5番目に、自身の名前を見つけると「うれしい。競馬学校を卒業はしたけど、これでちゃんとした形の合格。ほっとしました」とほほ笑んだ。16年ぶり7人目のJRA女性騎手となった瞬間だ。

 9日の卒業式に続き、この日も通常の倍近い報道陣が押しかけた。「私でいいのかな・・・」。輪の中心で照れ気味に笑う藤田と取り囲む報道陣に、師匠の根本師は1つの指令を出した。「かついでもらえるときに、かついでもらわないでどうする。じゃんじゃん取り上げて下さい」。自身も初騎乗の81年ダービーで密着取材を受け、88年には騎手役で映画「優駿 ORACION」にも出演した。「自分と競馬を取り上げてもらえる。新人なのに生意気に思われないかなんて気にしなくていい。どんなことがあっても1歩下がるな」。

 師匠からの熱いメッセージを「先生にそうおっしゃっていただけるなら」と受け止める藤田に、さっそく女性生活用品のCM出演のオファーがあった。「そんな話も・・・」と恐縮しながらも、今日12日にも美浦トレセンで撮影に臨むという。来月のデビューを前に“菜七子フィーバー”は盛り上がるばかりだが、「いつもいろんな人に見られる意識できれいに、と教わってきた。デビューまでも変わらず頑張っていきたい」と、自然体で向き合っていく。【柏山自夢】

 ◆JRAの女性騎手 96年にデビューした牧原(増沢)由貴子、田村真来、細江純子が最初。翌年に板倉真由子、押田純子、00年に西原玲奈がデビュー。増沢が引退した13年9月以降は、女性騎手不在が続いていた。

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