<2015年度JRA賞>

 「2015年度JRA賞受賞馬選考委員会」が6日、都内のJRA本部で行われた。年度代表馬には、香港マイルなどG1・3勝を含む6戦無敗の成績を挙げたモーリス(牡5、堀)が選出。同馬は最優秀短距離馬とのダブル受賞となった。最優秀短距離馬が年度代表馬となったのは98年タイキシャトル、13年ロードカナロアに続いて史上3頭目になる。授賞式は25日に都内のホテルで行われる。

 2015年を無敗で突っ走ったモーリスが、年度代表馬の勲章も手に入れた。

 信じられない急成長だった。1月には1000万条件の身だった馬が、破竹の6連勝でマイル界の頂点に上り詰めた。春はG1初挑戦の安田記念で1番人気に応えて勝利。秋はぶっつけ本番となったマイルCSでも地力の違いを見せつけた。活躍の場は日本だけにはとどまらず、12月の香港マイルでは「アジア最強マイラー」との呼び声も高かった地元馬エイブルフレンド(3着)などを負かしてG1・3連勝。世界の名手ムーアが「トップマイラー」と絶賛する馬へと変貌した。

 年度代表馬争いは同じく昨年覚醒し、宝塚記念と天皇賞・秋を含む重賞6勝を挙げたラブリーデイとの一騎打ちかと思われたが、215票対55票と大きな差がついた。堀師は「大変光栄。昨年はいろいろ異なった環境の中で結果を出してくれた。この馬の高い競走能力と学習能力のたまものであると同時に、それまでこの馬に携わってきた方々のやってきたことが実を結んだ結果と感謝しています」とコメントした。

 長らく混沌(こんとん)としていた日本のマイル路線にようやく登場した絶対君主。現在は着地検疫明けで、次走等はまったくの白紙となっているが「今後もこの馬の可能性を追求して、持って生まれた能力を発揮させていきたい」とトレーナー。上半期は安田記念連覇を狙うのか、それとも、チャンピオンズマイルで香港G1連勝をもくろむのか。昨年は2000メートルの香港Cを視野に入れたことがあったように、中距離路線への殴り込みがあっても不思議はない。まだまだ可能性の翼を広げそうなモーリス。昨年の最多勝利、最高勝率2部門を制した堀師が、どんな戦略を立てるのか。発表が待ち遠しい。

  1. 有料版極ウマ・プレミアムとは?
  2. ニッカンAI予想アプリ