日刊スポーツ新聞社制定、日本中央競馬会協賛の「中央競馬騎手年間ホープ賞」にデビュー2年目の石川裕紀人騎手(20=相沢)が選ばれた。今年40勝を挙げ、昨年(12勝)から大きくジャンプアップ。27日の有馬記念ではオーシャンブルー(牡7、池江)でG1初騎乗(15着)も果たす躍進ぶりだった。

 石川は謙虚に受け止めた。「まだ、周りに迷惑かけてばっかりですけどね・・・。1年目に比べれば、流れに乗れるようになりました」。デビュー当初から減量を生かした先行策が目立ったが、今年は逃げて、追い込んで40勝をマークした。

 関西馬の騎乗数は48回と、昨年(11回)の4倍以上に増えた。G1初騎乗となった有馬記念でも関西馬オーシャンブルーに騎乗。「まさか僕が乗れるとは・・・。本当にありがたい」と、年末の“ご褒美”を喜んだ。

 年明け早々から、変化の予兆は見せていた。1月12日中山8Rでは最低人気のタプロームに騎乗、向正面でペースが落ち着くや一気にまくって先頭へと馬を誘導した。ゴール前で差されはしたものの3着激走を演出した。「うまくいきましたね。減量だし思い切った騎乗を求められることも多いけど、ただ前に行くだけではだめ。そこをより考えて乗るようになったと思います」。

 それでも「45点です」と自己採点は辛口だ。「1年目は40点。(上積みの)5点は・・・。勝ち星の数だけじゃないですかね。たくさん乗せていただいて、たくさん取りこぼしました」と冷静だった。上には上がいることを実感。憧れの名手ライアン・ムーア騎手を引き合いに「自分も、はたから見て石川と分かるような、それくらいの存在感ある騎手になりたい。それほどの人なら、取りこぼしもないですから」と言う。自分に合格点を与えられる時、100を超える勝ち星もおのずとついてくる。「そのレベルを目指していますから」。瞳をぎらりと光らせた。【柏山自夢】

 ◆石川裕紀人(いしかわ・ゆきと)1995年(平7)9月22日、東京都生まれ。14年3月1日中山7Rでデビュー。同年6月1日東京2Rをニシノソラカラで初勝利。JRA通算1055戦52勝。重賞は14年愛知杯をコーディリアで初騎乗(14着)。161・2センチ、46・8キロ。相沢厩舎所属。

 ◆中央競馬騎手年間ホープ賞 02年に設立。その1年間で顕著な成績を示し、成果を挙げた騎手を表彰する。G1や重賞での成績、勝利数などを参考に選出。選考委員(関東)は田中聖二(レース部長)岡山俊明(同部長補佐)沢畠功二(同次長)鈴木良一(同次長)新村明(同参事)高木一成(中央競馬キャップ)。受賞騎手には賞金50万円が贈られる。表彰式は来年1月5日、中山競馬場で昼休みに行われる。07年からは関西地区(日刊スポーツ西日本本社主催)でも選出。

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