<鳴尾記念>◇3日=阪神◇G3◇芝2000メートル◇3歳上◇出走15頭

兄に続け! 5番人気ボッケリーニ(牡7、池江)が中団から差し切り、重賞3勝目を挙げた。勝ち時計は1分59秒1。15年に同レース制覇から続く宝塚記念も連勝した全兄ラブリーデイをほうふつとする走りを見せた。

池江泰寿調教師(54)は鳴尾記念7勝目で自身の持つ歴代最多勝記録を更新した。

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7歳馬ボッケリーニが、G1馬の兄ラブリーデイをほうふつとさせる走りを見せた。中団追走から勝負どころでは強気に外々を進出。早めに抜け出した直線はソラを使う面も見せたが、しぶとく脚を伸ばして後続の追い上げもしのいだ。浜中騎手は「スタートも良く、いい位置につけられた。前の馬が相手だと思って勝負どころで差を詰めて。いい手応えでしたし、強かったと思います」と振り返った。

陣営のファインプレーも光った。登録していた先週の目黒記念は、ハンデ59・5キロを考慮して自重。別定戦のこちらに回り、しっかり結果を出した。川合助手は「先週はハンデもありましたし、その選択も良かった」と笑顔を見せた。池江厩舎はこれで鳴尾記念7勝目。SNS上では“池江記念”とも呼ばれる相性の良さもまた光った。

全兄ラブリーデイは15年の同レース制覇から、続く宝塚記念で悲願のG1初制覇を果たした。浜中騎手は「7歳とは思えない若々しい体ですし、今またさらに力をつけているのを感じる。さらに大きいレースへ向かってトライできる馬」と力を込める。次走は未定も、期待が膨らむ1勝となった。【奥田隼人】

◆ボッケリーニ ▽父 キングカメハメハ▽母 ポップコーンジャズ(ダンスインザダーク)▽牡7▽馬主 金子真人ホールディングス(株)▽調教師 池江泰寿(栗東)▽生産者 ノーザンファーム(北海道安平町)▽戦績 25戦7勝▽総収得賞金 3億5879万9000円▽主な勝ち鞍 20年中日新聞杯(G3)、22年目黒記念(G2)▽馬名の由来 人名より

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