春のマイル王決定戦、安田記念(G1、芝1600メートル)は4日、東京競馬場で発走する。

祭典の経験を力に変える。丸田恭介騎手(37)は先週、キャリア17年目でダービーに初騎乗。16番人気のホウオウビスケッツで6着と健闘した。「特別な舞台でした。オーナーには『馬主をやっていて良かった』と言葉をいただいて。そう思っていただけたことが光栄で、だからこそ負けの結果が・・・」。レースを振り返る表情には、喜びと悔しさが入り交じる。同時に、G1に挑戦できることへの感謝を深く刻んだ。心に残った無念はG1初勝利の相棒、ナランフレグとともに安田記念で晴らす。

中間は2週連続で追い切りに騎乗した。状態面に関しては「いい感じでしたよ。体がしっかり伸びて、感触は良かったです。馬場が渋りそうなのも歓迎ですよ」と言うことなしだ。2度目となる芝マイルへの距離延長に関しても、昨年の安田記念9着の0秒4差が示す通り、差はない。「G1を勝たせてもらってるからには、マイルでも結果を残したいですね」。今度こそ勝利を。丸田の目には闘志が宿っていた。

【阿部泰斉】

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