日本ダービーの行方が大いに気になる今日この頃ですが、この翌週(6月3日)には英国で244回目のダービー(エプソム、芝2410メートル)が行われます。

今年の英ダービーは例年、現地時間の午後4時30分に設定される発走時刻が3時間早められ、当日の第2レース(午後1時30分発走)に変更される異例の措置が取られました。

これは同日にロンドンのウェンブリースタジアムで、午後3時にキックオフとなるサッカーFA杯の決勝戦が、人気チームのマンチェスター・ユナイテッドとマンチェスター・シティーによって争われることになっているからで、重なった2つのビッグイベントに警備の数が不足する恐れがあることが伝えられています。

ダービーの舞台となるエプソム競馬場には、先月のグランドナショナル大障害にも押しかけて、問題行動を繰り返した動物愛護運動家たちの抗議行動が予想され、競馬場では警備予算を15万ポンド(約2637万円)も増額したばかり。これに加えて当日はナショナルレール(旧国鉄)のストライキも予告されていて、競馬場を訪れて、ダービーを楽しもうとするファンには迷惑な事柄が重なっています。

22日時点の前売りでは、今月13日に行われたリステッド競走のダービートライアルS(リングフィールド、AW2400メートル)に勝って4戦3勝で臨む“ゴドルフィン”のミリタリーオーダー(牡3、父フランケル)が1番人気、前走のG1英2000ギニー(ニューマーケット、芝1600メートル)は12着に敗れたものの、それまでは断然の1番人気だったディープインパクト産駒最終世代のオーギュストロダンが差がなく続いて、2強対決の様相を呈しています。【ターフライター・奥野庸介】(ニッカンスポーツ・コム/極ウマコラム「ワールドホースレーシング」)

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