20日に行われる米国3冠の第2関門、プリークネスS(G1、ダート1900メートル、ピムリコ)の出走馬と枠順が決まりました。

今年の出走は8頭。2週前のケンタッキーダービー(G1、ダート2000メートル、チャーチルダウンズ)に優勝し、2冠に王手をかけるメイジ(牡3、父グッドマジック)は3番枠を引き当てています。

例年であればケンタッキーダービー組と、これに挑む新興勢力のぶつかりあいが大きな見どころでしたが、今年、ダービーから駒を進めるのは勝ち馬のメイジだけ。2着以下がそろって回避するのは極めて珍しく、このような状況で行われるプリークネスSは、今から75年前の1948年にまでさかのぼらなければなりません。

前売り人気はメイジが2・6倍の1番人気、先月15日のレキシントンS(G3、ダート1700メートル、キーンランド)優勝など3戦2勝で、“ゴドルフィン”が送るファーストミッション(牡3、父ストリートセンス)が3・5倍の2番人気、大井のマンダリンヒーローが2着したG1サンタアニタダービーで4着して以来となるナショナルトレジャー(牡3、父クオリティロード)が5・0倍、メイジと同じグッドマジックの産駒でG1で3度入着しているブレイジングセブンスが7・0倍の4番人気となっています。

プリークネスSが8頭立てになるのは00年以降、これが4度目ですが、そのうち2度(18年ジャスティファイ、15年アメリカンファラオ)はのちの3冠馬が優勝。前述した1948年も、のちの3冠馬で、歴史的名馬として名高いサイテーションが快勝と、頼もしい歴史がメイジを見守っています。

【ターフライター・奥野庸介】(ニッカンスポーツ・コム/極ウマコラム「ワールドホースレーシング」)

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