<凱旋門賞>◇2日=仏パリロンシャン◇G1◇芝2400メートル◇3歳上牡・牝◇出走20頭◇1着賞金285万7000ユーロ(約4億円)

10度目の挑戦も悲願には届かなかった。日本ダービー馬ドウデュースで挑んだレジェンド武豊騎手は、道中から必死に相棒を鼓舞したが、19着に終わった。

「残念ですね。本来の彼の走りが全くできなかった。遠征はいろんなリスクがあるけど残念です。でも、馬の状態は最高に良かったですよ」

道中は最後方付近で脚をためた。ここまでは日本と同じ戦法。しかし、最後の直線を迎える前に馬群から遅れ始めた。立ちはだかったのはやはり欧州特有の重い馬場。直前の雨もあり、脚をとられ、スタミナをそがれ、ダービーのような脚はまったく使えない馬場だった。泥だらけになった鞍上は何度も「残念ですね」と繰り返したが「またトライしたい」と前も向いた。

94年ホワイトマズル(6着)での初挑戦から今回で10度目。またしてもはね返されたが、この経験がまた次の挑戦に、そして悲願へつながるはず。その日を信じて、レジェンド武豊はレースにまたがり続ける。

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