フランス人女性ジョッキーのミカエル・ミシェル騎手(27)が26日、28日のJRA通年騎手免許1次試験受験のため、来日した。

コロナ禍のため、ここ2年は日本への入国がかなわず、地方競馬の短期免許で滞在した20年4月以来、約2年5カ月ぶりの来日。今年5月から米国に拠点を置き、この日はデトロイトから羽田空港に降り立ち、到着ロビーで関係者の姿を見ると喜びのあまり涙を流した。「もしかしたら帰ってこられないかもしれないと思いました。今は家に帰ってきた気分です」と笑顔も見せた。

19年にワールドオールスタージョッキーズ出場のため初来日。当時からJRA通年騎手免許の取得に意欲を示していた。昨年末に落馬事故で大けがを負ったが今年3月に復帰。米国に拠点を置いた後も日本語や試験勉強に励んだ。「朝、調教に乗って昼はレースに乗って、日本語も勉強して試験のための勉強もして大変でしたが、日本で乗ることが夢だったので頑張れました。日本に初めて来た時に『ここは自分の家だ』という感覚がありました。日本の競馬ファンの方々も含めてレース自体もすごくいい雰囲気です。この2年間はチャレンジしたい気持ちもありましたし、悔しい思いもありました。ただ日本に対する愛もファンの方からの愛も両方あったので、とにかく戻って来られてうれしいです」。

28日の1次試験は筆記試験で英語でも受験可能。来年1月25日に実施される日本語の口頭試問などを含む2次試験を突破すれば、通年でのJRA騎手免許が交付され、3月からJRAでの騎乗が可能となる。「ウェブサイトなどで日本の競馬は見ていましたし、ルメール騎手にも話を聞きました。もう準備はすべて終えているつもりです。今はリラックスして楽しみたいです」と意気込んだ。

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