凱旋門賞で史上最多8勝を挙げているアンドレ・ファーブル調教師(76)が凱旋門賞(G1、芝2400メートル、10月2日=パリロンシャン)のマレオーストラリス(牡5、父オーストラリア)の鞍上にバウイルジャン・ムルザバエフ騎手(30)を起用することが分かった。24日、フランスの競馬専門チャンネル「エキディア」の公式ツイッターが伝えている。

ムルザバエフ騎手はカザフスタン出身で、ドイツを拠点に活躍中。今年のドイツダービーをサンマルコで制しており、今秋には短期免許で来日を予定している。

マレオーストラリスはドイツのカルバーリョ厩舎でデビュー戦を制した後、フランスのファーブル厩舎へ移籍。昨年のガネー賞でG1初制覇を果たした。その後は長期休養に入り、今年4月のG2アルクール賞で復帰(3着)。ガネー賞4着からシャンティイ大賞で重賞2勝目を挙げた。7月のサンクルー大賞はアルピニズムの7着に敗れ、凱旋門賞に直行予定となっている。ファーブル厩舎ではピエール・シャルル・ブドー騎手とコンビを組んできたが、同騎手が長期の騎乗停止処分を受けたため、今年の4戦はすべてオリビエ・ペリエ騎手が騎乗してきた。15日にはコンピエーニュ競馬場でブドー騎手を背にレースコースギャロップ(競馬場のコースを使った追い切り)を実施し、順調な調整が伝えられている。

ファーブル師は凱旋門賞を87年トランポリーノ、92年スボーティカ、94年カーネギー、97年パントレセレブル、98年サガミックス、05年ハリケーンラン、06年レイルリンク、19年ヴァルトガイストで制し、史上最多となる8勝を挙げている。

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