白毛対決だけじゃない!札幌記念(G2、芝2000メートル、21日)ではソダシ、ハヤヤッコの“競演”に注目が集まるが、ハナ争いからも目が離せない。強力先行馬がそろう中、主導権を握るのはパンサラッサ(牡5、矢作)か。中間の気配は抜群。ドバイターフに続く4つめの重賞タイトル奪取へ「大逃走劇」を狙っている。

ジャックドールにユニコーンライオン・・・先行有利の札幌芝2000メートル、ハナ争いにも注目が集まるが、ドバイターフ覇者のパンサラッサが一気の逃走をもくろんでいる。

最終追い切り前日の16日、雨の函館競馬場で、パンサラッサは角馬場で体をほぐし、ウッドコースへ。軽やかな走りで調整を終えた。1週前の10日には不良の芝コースで5ハロン64秒1-11秒7。ライバルとなる僚馬ユニコーンライオン(牡6)を2馬身追走し1馬身先着した。

担当の池田厩務員は「2週前よりも1週前の方が良かった。心肺機能がさらに良くなっている感じ。ドバイと同じような雰囲気。何も心配していません」と太鼓判。2走前のドバイターフは好スタートから迷わずハナへ。粘りに粘って前年覇者のロードノースと同着。海外G1初制覇を成し遂げた。当時と同じ状態なら「スーパーG2」制覇へ期待がふくらむ。

前走宝塚記念は8着。スタート巧者が痛恨の出負け。押してハナに立つも1コーナーまでに脚を使ったことが、阪神の最後の坂で響いた。巻き返しへ陣営は燃えている。「この馬の競馬をする。セーフティーリードを保って逃げる。平たん小回りで直線が短い。コースは絶対に合う。止まるイメージはない」と同厩務員。同じ小回りの福島2000メートル(福島記念)では、1000メートル57秒3でぶっとばし、4馬身差の完勝。札幌は初参戦だが、間違いなく主役を張れる。【網孝広】

◆札幌記念の逃げ切り勝ち 芝で実施されるようになった90年以降で5頭。91年メジロパーマー(4番人気)、00年ダイワカーリアン(8番人気)、07年フサイチパンドラ(5番人気)、13年トウケイヘイロー(2番人気、函館開催)、16年ネオリアリズム(5番人気)。

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