JRA史上初の「白毛競演」が実現する。G1馬5頭をはじめ豪華メンバーが集う、サマー2000シリーズ第4戦・札幌記念(G2、芝2000メートル、21日)で、世界唯一の白毛G1馬ソダシ(牝4、須貝)と芝&ダート双方重賞Vの二刀流ハヤヤッコ(牡6、国枝)が、いとこ同士で競演する。JRAのレースに複数頭の白毛馬が出走するのは史上初。驚異的な好成績を収める“ホワイト家族”を代表する2頭の比較から、その強さの秘密に迫った。【取材・構成=太田尚樹、松田直樹】

緑の芝に映える2頭の白馬-。誰も見たことのない“白昼夢”が、北の大地で実現する。ソダシ対ハヤヤッコのドリームマッチだ。JRAで1レースに複数の白毛馬が出走するのは重賞以外も含め史上初となる。

今や「白毛は走る」が通説になりつつある。特にシラユキヒメ一族に限ると、JRA出走18頭中13頭が勝利。勝ち上がり率は驚異の72%超で、平均3割強の倍以上に達している。なぜなのか? 代表格2頭の比較でDNAの秘密を探った。

《black bold《(1)外見》

現在は双方ともに函館で調整され、何度も顔を合わせている。だが、見た目には違いが多い。

ソダシ今浪厩務員 まったく似てないな。あっちはいかにも牡馬の体。兄妹やなくて、いとこやしな。

ハヤヤッコ国枝師 ちょっとブチだよね。ソダシは真っ白だけど。それこそ遺伝子解析をしてほしいよ。

《black bold《(2)性格》

このファミリーは見かけによらず気難しいとされる。気持ちが切れたような大敗もあれば、根性の激走も見せる。

ソダシ吉田隼騎手 ピリピリしやすいところがあるので(調教で)スイッチを入れないようにしてます。

ソダシ今浪厩務員 おてんば娘やね。函館ではカイバおけを振り回して遊んでいる。嫌がるととことん嫌で俺に向かってくるぐらい。今は落ち着いてきたけど。

ハヤヤッコ田村助手 いつも怒ってますね(笑い)。我(が)が強くて「嫌なものは嫌」という感じ。レースではいつも一生懸命に走る。

ハヤヤッコ国枝師 最近(ダートから)芝にしたのも、そういう気分屋なところがあったから。

《black bold《(3)体質》

両者とも故障による戦線離脱がない。ソダシは2年間で11戦、ハヤヤッコは4年あまりで29戦を走り抜いてきた。

ソダシ今浪厩務員 今までに具合が悪かったことは1回もない。脚元に不安なところは全然ない。

ハヤヤッコ田村助手 丈夫ですね。脚元のトラブルはほぼない。無事に使えればチャンスも出てくる。

白く、速く、たくましく。2頭に共通するのは、気の強さと丈夫な体だ。心身ともにタフだから結果を出せる。そんな一族の重賞競演。ソダシの須貝師は「白毛対決で盛り上がってくれたら。ファンに喜んでもらえるような競馬を」と目を細める。馬群でも一目で分かる異色の2頭が、真夏の大一番を面白くする。

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■ソダシ先月函館入り ハヤヤッコ雨期待?

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ヴィクトリアMでG1・3勝目を挙げたソダシは、先月下旬に函館へ入厩して乗り込まれている。先週10日は芝コースでの3頭併せで2歳馬2頭に遅れたが、深追いしなかった。吉田隼騎手は「いい雰囲気。心配ない。息もケロッとしていた。連覇してクロフネ産駒の最高傑作になってほしい」と期待する。

白毛初のJRA重賞勝ち馬ハヤヤッコは、道悪の激闘で函館記念を制した後も順調そのものだ。田村助手は「体調は大きな変動なくきている。雨が降ってくれれば」と、週末の天候悪化を望んでいた。

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