フランス滞在中の矢作芳人調教師(61)が14日、アルカナ社のオーガスト(8月)イヤリングセール(2日目)で超良血馬を落札した。落札したのは19年の仏ダービー、20年の凱旋門賞を制したソットサスの全弟(牡1、父シユーニ、母スターレッツシスター)。210万ユーロ(約2億9400万円)の落札額は初日、2日目を通じての最高落札額となっている(15日が最終日)。

同馬はソットサス以外にも半姉シスターチャーリー(父マイボーイチャーリー)が17年仏オークス2着の他、18年BCフィリー&メアターフなどG1・7勝の名牝。同じく半姉マイシスターナット(父アクラメーション)は昨秋のBCフィリー&メアターフで矢作厩舎ラヴズオンリーユーの2着に好走している。

アルカナ社オーガストイヤリングセールはフランスを代表する市場で、夏のドーヴィル開催に合わせて行われている。矢作師にとっては、バスラットレオンで挑んだジャックルマロワ賞当日の超良血馬落札となった。

矢作師は上場番号154番の同馬以外にもう1頭、183番のキングマン産駒(牡1)を56万ユーロで落札。こちらも19年の凱旋門賞馬ヴァルドガイストが同じ一族にいる血統馬になる。

レーシングポスト電子版はソットサスの全弟を落札した矢作師の談話を伝えており、師は「もちろん、素晴らしい血統の持ち主です。ソットサスは凱旋門賞を勝っていて、マイシスターナットは昨年のBCフィリー&メアターフで私たちの馬(ラヴズオンリーユー)の2着でした。彼を日本へ連れて行って、彼が日本ダービーを勝ってほしい」と大きな期待を語っている。矢作師の落札がどのオーナーの代理落札なのかは明かされていないが、「新しい日本人オーナー」と記事は紹介している。

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