小倉記念(G3、芝2000メートル、14日)で、デビュー2年目の松本大輝騎手(19=森)に重賞初騎乗のチャンスがめぐってきた。毎日杯覇者ピースオブエイト(牡3、奥村豊)とコンビを組む。

同馬は当初、ホー騎手が騎乗予定だったが、ハンデが53キロになったことで乗れなくなり、白羽の矢が立った。9日朝に騎乗が決まり、翌10日には初コンタクトを取った。「Cコースに入ってハミを取った瞬間、走り方が変わった。実績のある馬で、能力が違うなというのは、調教に乗っていて感じました」。

相棒は前走のダービーこそ18着も、2走前の毎日杯まで無傷3連勝を飾った。ポテンシャルは相当だ。松本騎手も小倉芝2000メートルでは【3 4 1 13】で連対率33・3%、単勝回収率182%を誇る。「どの競馬場が乗りやすいかと言えば、小倉かなというのはあります。小倉芝二千は、1コーナーまでの入りが長いので落ち着いて乗れる」。好位確保から瞬発力を繰り出すイメージは、出来上がっている。

今年は既に26勝で、昨年の18勝を上回る。176センチの長身を生かしてダイナミックに馬を動かし、勝利を積み上げている。小倉では7月9日マレーシアC(ジャスパーウィン)でメイン初制覇も飾った。「後半の小倉は勝負だと思っている。本当に大きなチャンス。馬の力を信じて頑張りたいです」。“巧者”ぶりを発揮し、同期一番乗りの重賞制覇なるか。【網孝広】

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