2日、アイルランドのネース競馬場の6R(2歳未勝利、芝1400メートル)にディープインパクト産駒オーギュストロダン(牡2、A・オブライエン、母ロードデンドロン)が出走し、デビュー2戦目で初勝利を挙げた。

先月1日にカラ競馬場で行われたデビュー戦は直線で進路をなくす不利があり、2着に敗れていたが、この日も断然の1番人気。鞍上はライアン・ムーア(英国でエクリプスS騎乗のため不在)からベテランのシェーミー・ヘファーナンに乗り替わりとなった。残り200メートルで馬群から抜け出すと、最後は遊びながら2着に2馬身差の快勝。13頭立てで勝ちタイムは1分31秒53だった。

「アイリッシュレーシング」電子版は騎乗したヘファーナン騎手のコメントを伝えており、同騎手は「彼は初戦でいい走りをしていたし、簡単に勝つことができました。能力のある馬だと感じるし、できればこのまま強くなっていってほしいですね。簡単に勝てたので、今後も順調にいければ」と話している。まだ多くの2歳馬がデビューしていない段階ではあるが、来年の英ダービー(G1、芝2410メートル、6月3日=エプソム)へ向けた大手ブックメーカー各社の単勝前売りオッズでは「ウィリアムヒル」「bet365」が単勝15倍、「コーラル」が単勝17倍で1番人気の評価を与えている。

父ディープインパクトは19年にこの世を去り、20年に生まれた現2歳世代がラストクロップ。最終年(19年)は海外からやってきた繁殖牝馬など24頭に種付けを行っており、日本国内では6頭が血統登録。それ以外に母馬が受胎後に海外へ輸出され、海外で生まれた同産駒の活躍も期待される。アイルランドで生まれ、同国でデビューしたオーギュストロダンの勝利は最終世代のディープインパクト産駒の初勝利となった。

オーギュストロダンの他にも、英2000ギニー覇者サクソンウォリアーの全弟になるドラムロール(牡2、A・オブライエン、母メイビー)、母の半兄が凱旋門賞馬バゴという良血ボールドアズラブ(牝2、D・オブライエン、母マリシューズ)、オーストラリアでG1・5勝のジオータムンサンの半妹アズマニヤ(牝2、母アズミーナ)、マルセルブーサック賞、BCフィリー&メアターフを制したのウヘイダの半妹サハラミスト(牝2、C・アップルビー、母ヒバーイェブ)などが順調ならば、今後デビュー予定。種牡馬ディープインパクト最後の大物誕生が期待される。

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