<愛ダービー>◇25日=カラ(アイルランド)◇G1◇芝2400メートル◇3歳◇出走8頭

英国から遠征した英ダービー3着馬ウエストオーバー(牡、R・ベケット、父フランケル)がG1初制覇を果たした。勝ちタイムは2分34秒80。昨年のハリケーンレーンに続くフランケル産駒の連覇となった。

ウエストオーバーは、英ダービーの直線半ばで前が詰まる痛恨の不利がなければ、勝ったデザートクラウンに迫っていたはずの実力馬。この日はロブ・ホーンビー騎手から地元アイルランドでリーディング3度の名手コリン・キーンに乗り替わりとなり、前走のうっぷんを晴らすような7馬身差の圧勝劇を演じた。

2着には英ダービー12着のピズバディール(牡、J・オブライエン、父ユリシーズ)が入った。

28年ぶりの牝馬による愛ダービー制覇を狙い、エイダン・オブライエン師が送り出した英オークス馬チューズデー(牝、父ガリレオ)は4着に敗れ、ライアン・ムーア騎手の愛ダービー制覇は今年もならなかった。

レーシングポスト電子版は、ウエストオーバーに騎乗したキーン騎手の談話を紹介。同騎手は「今朝、ロブ(ホーンビー騎手)と電話で話しました。彼は馬について知っていることをすべて話してくれました。ジェントルマンです」と、前走で騎乗していたホーンビー騎手への感謝を口にしている。

ウエストオーバーの次走候補にはキングジョージ6世&クイーンエリザベスS(G1、芝2390メートル、7月23日=アスコット)が挙がっている。

また、秋に行われる凱旋門賞(G1、芝2400メートル、10月2日=パリロンシャン)へ向けた大手ブックメーカー各社の単勝前売りオッズも、愛ダービーの結果を受けて変動した。「コーラル」社はウエストオーバーの単勝オッズを11倍に設定。英ダービー馬のデザートクラウンも評価が上昇し、単勝3・5倍で1番人気となっている。

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