ルーキーの今村聖奈騎手(18=寺島)が、JRA新人女性騎手の年間最多勝記録更新を狙う。先週は土日新潟で自身初となる3勝の固め勝ち。3月のデビューから順調に勝ち星を重ね、増沢(旧姓牧原)&西原元騎手が1年目に記録した9勝に早くも並んだ。

ただ、勢いとは裏腹に姿勢は謙虚そのもの。「たくさんいい馬に乗せてもらっているおかげです。先輩方のおかげで4キロ減なども生まれ、昔とは違っていい環境でジョッキーができている。いつまでもリスペクトの気持ちは持ちたいと思っています」と、先輩女性騎手への感謝は忘れない。

先週土曜の新潟4Rでは、父康成助手が調教を担当するモズミツボシ(飯田祐厩舎)で初勝利を挙げ、16日には父を食事に誘ったという。「渾身(こんしん)の仕上げでしたし、父の馬で勝ててうれしかったです。食事は、お父さんの馬で勝てたら行こうと思っていたので。もちろん、自分のおごりです」と、親孝行も忘れない。

今週末も新潟で、初のメインレースを含む14鞍に騎乗。現在トップの新潟開催リーディングや、年間の新人賞も視野に入る。勝ち星については「記録を抜くことができたなら、後輩たちが抜けないと思うように圧倒したいと思います」と頼もしい言葉。強気の騎乗で、さらに勝ち星を積み重ねていく。【奥田隼人】

前原玲奈元騎手(旧姓西原、現梅田厩舎調教助手)の話 今村騎手は乗るごとにうまくなっているという印象です。後輩の活躍はうれしいです。レディースジョッキーズシリーズが開催できるくらいになれば、もっと盛り上がると思います。本当に応援しています。

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