ドバイターフで劇的な同着勝利を収めたパンサラッサ(牡5、矢作)について、欧州遠征のプランがあることを矢作師が明かした。レース後の優勝会見にはロードノースを共同管理するタディ・ゴスデン師、鞍上の吉田豊騎手、矢作師の3名が出席。矢作師は「この馬は今日もファストグラウンド(良馬場)で勝ったけど、もともとヘビーグラウンド(重~不良馬場)で強いので、ヨーロッパに行きたいと思っています」と欧州遠征へ意欲を見せている。

会見の冒頭ではレースを回顧。矢作師は「ナイターを気にしていました。もっとストロング(速い)ペースでいきたかった。(写真判定となったゴールの瞬間は)今日は僕もついてるんで、負けてないんじゃないかと思ってました」と周囲を笑わせ、「(自分の厩舎の勝利よりも)日本の競馬全体のレベルが非常に上がっていて、日本の馬が強いことを示すことができてうれしいです」と胸を張った。

同着でドバイターフ連覇を果たしたロードノースは20年にロイヤルアスコット開催のG1プリンスオブウェールズSを制しており、今年も順調なら同レース(G1、芝1990メートル、6月15日、アスコット)への参戦が決まっている。パンサラッサの今後の目標について問われた矢作師は「もしロードノースがプリンスオブウェールズに行くなら、私たちも行かなければいけないでしょう」と英語で答え、劇的な同着制覇2頭による再戦の可能性に言及した。

矢作厩舎は11年のセントジェームズパレスS(1着フランケル)にグランプリボスで出走(8着)。ドバイゴールドカップを勝ったステイフーリッシュもアスコットゴールドカップへの遠征が検討されており、ロイヤルアスコット開催への参戦が実現すれば、11年ぶりとなる。

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