JRAは7日、東京・西新橋のJRA本部で22年の第1回関東定例記者会見を行った。東京競馬記者クラブ代表質問の質疑応答は以下の通り。

-JRA賞の各部門賞について。昨年のマルシュロレーヌ、ラヴズオンリーユーのように海外のビッグレースでJRA所属馬の勝利が珍しくない時代になりました。JRA賞は受賞によって、長くファンの記憶に残っていくものです。「海外特別賞」のような新しい部門賞創設の予定はないでしょうか。また、マイラーとスプリンターを「最優秀短距離」でくくることに無理が生じている印象もありますが、「最優秀マイラー」「最優秀スプリンター」に細分化するなどといった考えはないでしょうか。

JRA広報担当理事 海外特別賞の新設ですが、日本中央競馬会JRA賞表彰規則で当該年度の中央競馬の競走における成績をもって選定するものとしております。この成績という中には理事長が指定する外国の競走の成績も含んでいるというところでございます。各部門賞の選定につきましては以前からこうした選考基準のことで国内の競走成績に限らず、海外の競走成績も適切に反映されているというふうに考えておりますので、海外特別賞の新設といったことにつきましては、現在のところ考えておりません。最優秀短距離馬の細分化については、16年にJRAの内部において、検討を行いました。当時は今まで注目されなかった競走馬にも受賞の機会が生じるということで新設には一定のメリットがある、というような考えもございました。しかしながら、JRA賞の権威、それから価値を下げる可能性もあるのではないか、という考えから新たな部門賞の創設については見送った経緯がございます。しかし一方で、近年は競走馬のレース選択がより専門化していて、競馬番組につきましてもそういったことをふまえた編成を行っているところでございます。また、負担重量におきましても距離区分がより細分化されている諸外国の制度、こういったものを研究しているところであります。最優秀短距離馬の細分化につきましては、レースのとらえ方、競馬番組等の状況をふまえつつ、JRA賞の権威、それから価値、こういったものにふさわしい馬が選ばれるよう、総合的に検討してまいりたいと思っております。

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