大物ルーキーの誕生だ! 角田大河騎手(18=石橋)が、5日の阪神1、2Rを勝利し、JRA初騎乗から2連勝を決めた。96年の福永騎手以来26年ぶりで、新人騎手のデビュー日2勝も史上5人目。「緊張より、やるべきことをやろうと思っていました。技術的にはまだまだですし、よりタイトに(コーナーを)回りたいです」。父が元ダービージョッキーの晃一・現調教師という“サラブレッド”は華々しい船出にも、冷静だった。

1Rメイショウソウゲツから積極的な騎乗が光った。2番手から後続を振り切り「操縦性が高く、スムーズにいい位置につけることができました」。競馬学校で2年先輩の泉谷騎手、1年先輩の小沢騎手ともに「冠名メイショウ」の馬で初騎乗初勝利を挙げており「自分にもそういう流れがあってくれ、と意識していました。オーナーさんに感謝したいです」と喜んだ。

師匠の石橋師は「ほっとした。迷惑をかけたらどうしようと思っていたから。まだまだこれからだし、もっといろんな人にかわいがられるようになってほしい」と笑顔。26年前に快挙達成の福永騎手も「人気薄でも勝っていたし、良かったね。落ち着きがあるのがいい」とたたえた。【藤本真育】

◆角田大河(つのだ・たいが)2003年(平15)5月21日、滋賀県生まれ。父は騎手時代にJRA・G1・10勝を挙げた晃一・現調教師。目標は武豊騎手。座右の銘は「不撓(ふとう)不屈」。趣味は音楽鑑賞、特技はマラソン。好きな芸能人は、お笑いトリオのジャングルポケット。165センチ、46・7キロ。

▼阪神で初陣を迎えた大久保友雅騎手(18=池添学)は3鞍に騎乗し、最高着順は初騎乗となった2Rタガノシリフケの2着だった。「うまくゲートを出てくれたので、ただじっとつかまっていただけです。馬がよく頑張ってくれました」と振り返った。同じく阪神デビューの川端海翼騎手(18=浜田)は2鞍に乗り、最高着順は12Rトモノコテツの8着。鷲頭虎太騎手(18=千田)も、2鞍に騎乗し、最高着順は8Rココクラッシュの11着だった。

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