<小倉大賞典>◇20日=小倉◇G3◇芝1800メートル◇4歳上◇出走16頭

単勝1番人気のアリーヴォ(牡4、杉山晴)が豪快に差し切って重賞初制覇を果たした。勝ち時計は1分49秒2。1番人気馬のJRA重賞勝利は今年初で、昨年のホープフルSから続いていた1番人気馬の連敗を19で止めた。

同馬は小倉芝で無傷の5連勝。テン乗りの横山和生騎手(28)は今年のJRA重賞初勝利で、通算4勝目となった。

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ゴールの瞬間、鞍上は左手を観客席に向かって突き上げた。直後、愛馬の首を優しくたたいてねぎらった。「いつも勝つ時はぎりぎりに見えるのですが、(レースを)見ていて余裕があると感じていました。今日はこれだけ離して勝てた。成長していると思います」。通算5勝目だが、近3勝は首差→1着同着→頭差。重賞での1馬身3/4差は成長の証しだった。

テン乗りでも力を引き出した。大外枠から中団の外を追走。外有利のやや重馬場を頭に入れ、距離ロスは覚悟の上で4角も大外を回して差し切った。杉山晴師は「着差を考えると、今までで一番強い競馬でした。力をつけていますね」と笑顔。次走は未定だが、成長した“小倉の鬼”に期待はふくらむばかりだ。【網孝広】

◆アリーヴォ▽父 ドゥラメンテ▽母 エスメラルディーナ(ハーランズホリデイ)▽牡4▽馬主 (有)シルクレーシング▽調教師 杉山晴紀(栗東)▽生産者 ノーザンファーム(北海道安平町)▽戦績 10戦5勝▽総収得賞金 9663万3000円▽馬名の由来 到達する(伊)。父名より連想

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