<フェブラリーS>◇20日=東京◇G1◇ダート1600メートル◇4歳上◇出走16頭

福永祐一騎手(45)騎乗の2番人気カフェファラオ(牡5、堀)が連覇を飾った。道中は好位外で砂を被らない位置をキープ。直線でも前2頭の外めを駆け、危なげなく抜け出した。勝ち時計はレースレコードで、コースレコードに並ぶ1分33秒8。14、15年優勝馬コパノリッキーに続く、史上2頭目の連覇達成となった。

完勝-。そう言い切ってもいいくらいの勝ちっぷりだった。福永騎手の勝負服はほとんど泥しぶきを受けていない、きれいなまま。五分の発馬を切って、3角までに好位外の4番手をキープ。前を行くテイエムサウスダン、ソダシに残り400メートルすぎで並びかけると、残り200メートルでは早くも先頭にいた。大挙して出走した7歳以上のベテラン勢の追い上げもなく、途中からハナに立って2着に逃げ粘ったテイエムサウスダンに2馬身半差をつけてゴールした。福永騎手は右手で小さく、何度もガッツポーズを繰り返した。

福永騎手は「レース前に堀師と打ち合わせをして、気分を損ねないように、そこに注意しました。ポジションを取れるかどうかで気分が変わると感じていたので、スタートに気を付けて乗りました。ある程度イメージしていた隊列で、砂を被らない3番手で、非常にいい形で競馬ができました」と誇らしげに振り返った。

鞍上は05年メイショウボーラー以来となるフェブラリーS制覇。同騎手は昨年12月の香港スプリントでの落馬、左鎖骨骨折による療養をへて今月5日に復帰を迎えたばかりだった。福永騎手は「まだ復帰していない段階で依頼をいただきましたからね。そういったこともありまして、しっかりとしたいい状態で復帰しないといけないとさらに強く思いましたし、自分を信頼をしてくれて依頼をくださった関係者の期待に応えたいという気持ちが強かったので、今日はいい仕事ができたと思います」と話した。ゴール直後、そして検量室に引き揚げる際は人馬をファンの大きな拍手が包んだ。

3着には4番人気ソダシ(牝4、須貝)が入った。

馬連(6)(15)は2640円、馬単(6)(15)は4690円、3連複(6)(11)(15)は1万6200円、3連単(6)(15)(11)は7万6940円。

(注=成績、払戻金などは必ず主催者発行のものと照合してください)

◆外国産馬の時代!? 外国産馬は01年ノボトゥルー、02年アグネスデジタル、12年テスタマッタ、16年モーニン、20年モズアスコット、昨年のカフェファラオに続く7勝目。一昨年からから3連勝。アメリカンファラオ産駒は昨年以来のG1・2勝目、重賞4勝目

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