5月の最初の土曜日(7日)に行われるケンタッキーダービー(G1、ダート2000メートル、チャーチルダウンズ)の第3回前売り発売の結果が14日に発表になりました。

前売りは任意で選ばれた直近の有力候補の23頭と「それ以外の3歳馬」に投じられた賭け金をもとに払い戻しオッズが算出されるもの。昨年11月から今年4月2日まで5回に分けて行われる前売りは、欧州のブックメーカーと同様に的中した時にはその時のオッズが払い戻され、出走しなかった馬に投じられた賭け金は没収となります。

昨年のケンタッキーダービーに勝ったメディーナスピリットから禁止薬物のベタメタゾンが検出された件で、来年までのケンタッキーダービーの「出走停止」が申し渡されているB・バファート厩舎の所属馬、3戦全勝でエクリプス賞最優秀2歳牡馬に選ばれたコーニッシュなどは便宜上、「それ以外の3歳馬」に含まれています。

第3回前売りの結果は「それ以外の馬」が3倍で1番人気。個別馬では昨年11月のG2ケンタッキージョッキーCSなど2戦2勝のスマイルハッピー(牡、父ランハッピー)が、過去2回の前売りと同様に9倍で人気を集めています。

毎年のように複数の有力馬を3冠レースに送るバファート厩舎の3歳馬に関しては、3冠最後のG1ベルモントSの舞台となるベルモントパーク競馬場を管轄するニューヨーク競馬協会からも再度の締め出し(昨年はバファート師側の異議申し立てが通り、検査手順の不備を理由に決定が覆る)の動きが出ていて、現況は四面楚歌(そか)。

最も強いはずのコーニッシュだけでなく、同厩舎の他の3歳馬についてもケンタッキーダービーという大目標にたどり着けない状況に困惑は隠せません。

コーニッシュがバファート師の管理下でケンタッキーダービーに出るには厩舎の調教助手に管理を委ねる方法がありましたが、チャーチルダウンズ競馬場を保有するチャーチルダウンズ社はこれを「無効」とする新ルールをつくって対抗。ダービーへの残された道は他厩舎への移籍しかないのかもしれません。【ターフライター・奥野庸介】(ニッカンスポーツ・コム/極ウマコラム「ワールドホースレーシング」)

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