<日経新春杯>◇16日=中京◇G2◇芝2200メートル◇4歳上◇出走16頭

3番人気の明け4歳馬ヨーホーレイク(牡、友道)が中団から力強く伸び、重賞初制覇を果たした。

昨年のダービー(7着)以来7カ月ぶりの実戦で、大きく成長した姿を見せた。1番人気で2着だったステラヴェローチェ(牡、須貝)も昨年のクラシックですべて掲示板に載った明け4歳馬。新春の伝統G2は、新たな力の台頭を予感させる結果となった。

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ラスト1ハロンで先頭に立った1番人気ステラヴェローチェのすぐ後ろを、ヨーホーレイクは伸びてきた。外から並びかけ、じわじわと引き離しにかかる。「しっかりと勝ち切ってくれ」という川田騎手の思いに応え、4分の3馬身差をつけてゴールへ飛び込んだ。

出走馬16頭中、2頭しかいなかった明け4歳馬によるワンツーフィニッシュ。「多くの有名馬が引退した中で、新しい世代が頑張ってくれました」。鞍上の言葉通り、新たな時代を感じさせる結末となった。

昨年のダービー(7着)以来の実戦だったが、大きく進化していた。「ダービーの時より馬体が成長し、はるかにバランスが良くなっていました」と川田騎手。馬体重は4キロ増でも、それ以上に大きく見せて、パドックの気配も素晴らしかった。「心身ともに安定し、大人びた」と大江助手は評する。友道師が「もともと期待していた」というディープインパクト産駒が、飛躍の1年へ好発進を決めた。

オーナーの勢いもすごい。同馬を所有する金子真人ホールディングス(株)は前日土曜の愛知杯で、ルビーカサブランカとマリアエレーナがワンツーフィニッシュを飾ったばかり。土日続けて中京の重賞を制した。

一方で、オーナーは5日に18年ダービー馬ワグネリアンというかけがえのない存在をなくしている。ヨーホーレイクにとっては友道厩舎の先輩にあたる。「もしかしたら、ワグネリアンが力を貸してくれたのかもしれませんね」と大江助手は静かに語る。ヨーホーレイクはいろいろな思いを背に2022年を闘う。【岡本光男】

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