最強牝馬が未来の大物を生んだ。史上最多となる芝G1・9勝を挙げたアーモンドアイ(牝7)が13日未明、初子を出産した。エピファネイア産駒で、額には星のある牡馬。母子ともに健康だという。

同馬は17年8月新潟芝1400メートルでデビュー(2着)。2戦目の東京で勝利を挙げると、シンザン記念で重賞初制覇。勢いそのままに史上5頭目の牝馬3冠馬となり、続くジャパンCでは世界レコードとなる2分20秒6で東京2400メートルのターフを駆け抜けた。

古馬となった19年は初戦にドバイ遠征を選択し、ドバイターフを優勝。その後は19、20年の天皇賞・秋連覇など、20年ジャパンC優勝で引退するまでに芝G1・9勝を挙げて繁殖入りした。

同馬を所有した(有)シルクレーシングの米本昌史代表は「深夜に一報を頂きました。まずは母子ともに無事で、健康だという報告を受けてひと安心です。ホッとしているというのが、第一の感想ですね。初子にしてはしっかりしていて、脚が長めでいい馬ですと聞いています」と声を弾ませた。

デビューは24年夏以降となる。気になる所属先は母と同じ(有)シルクレーシングとなりそうだ。昨年4月に発売された同馬の写真集「Merci ALMOND EYE」内で、生産者であるノーザンファーム吉田勝己代表は将来の水色、赤玉霰(あられ)、袖赤一本輪の勝負服を着たジョッキーとともにレースに参戦することについて言及している。米本代表も「来年、われわれの募集リストに名前を連ねてくれれば」と期待を寄せた。

偉大な成績を残して母となったアーモンドアイ。早くも優しいまなざしを息子に向けているという。米本代表は「出産の前から精神的にも穏やかになってピリピリ感がなくなり、顔もお母さんの顔になっていったようです。出産後もすぐに子馬に寄り添っていたと聞いたので、ファーストコンタクトもしっかりと取れたと聞きました。血がつながっていくということを実感しています。これが競馬なんですね。無事に成長してほしいですし、お母さんは次の仕事に向けてしっかりと疲れをいやしてほしいです」と大仕事をねぎらった。

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